パクチー天国、つる農園に行ってきました!
自然栽培でお野菜を作られている藤沢市にある『つる農園』さんに取材をしてきました。美味しいパクチーがたくさん!
無肥料無農薬の自然農法「つる農園」
畑一面に広がる小さい花。遠目からだとコスモスみたい。やさい畑に来たはずなのに、あれ?ここはもしかしてお花畑??
実はこれ、パクチー(コリアンダー)の花なんです。パクチー大好きな人でも花を見たことのある人は少ないのではないでしようか。
ここは、神奈川県藤沢市北部にある「つる農園」さん。
あのつるの剛士さんの農園です!
今日は、つる農園で無肥料無農薬で野菜を育てているみっちゃんこと遠藤光春さんにお話を聞きました。
この自然農法の畑のメインの作物はパクチーですが、今の時期はその他に人参、じゃがいも、からし菜、トマト、菊芋などを作っています。
収穫された野菜は、藤沢市内の飲食店で料理として提供されたり、善行駅前直売所の八◯八で販売しています。
(ただし、本業が忙しいとなかなか畑に来れないため、販売は不定期になります。)
菊芋コーナー。
低カロリーで栄養価の高い菊芋は女性に人気です。
無農薬だから人参はさっと洗ったら皮を剥かずこのままボリボリ食べられます。しっかりとした濃い人参の味がします。
パクチーの育て方
一般的には「パクチー」の呼び名で通っていますが、英名ではスパイスでおなじみの「コリアンダー」になります。
畑で育てる場合、パクチーは基本的には種まきをしたらたま~に水撒きをするくらいで大したお世話もせずにぐんぐん育ち、葉っぱだけならひと月半くらいで収穫できるそうです。(種を収穫したい場合は3~4か月育てます。)
※蒸れに弱いので、水撒きは気温のあがる日中ではなく夕方にします。
つる農園では、農薬を一切使わないので、アブラムシがすぐにつきますが、放っておいても天敵のてんとう虫がいい仕事をしてくれるのであまり悩まないそうです。確かに畑にはてんとう虫がぶんぶん飛んでました!
パクチーは日当たりを好みますが、日差しをたっぷり浴び続けると、このように可愛らしい花が咲きます(5月~6月頃に開花)。
ちなみに花はエディブルフラワーとして食べることもできるので、お料理の飾り付けにお皿に添えるのもいいですね。
パクチーは初夏から秋まで、葉が元気なうちはいつでも収穫ができるため、長い間食卓を楽しませてくれます。
(あ、パクチーは寒さにも強いので、秋冬栽培も可能です!)
エスニック料理が定番ですが、みっちゃん曰く、千切りにした生姜と白ネギをパクチーで巻いて、さらにそれを豚しゃぶした肉で巻いて食べるのが最高だそうです。
ちなみに筆者は焼酎のソーダー割にパクチーを大量に入れ、モヒートのミントのごとくマドラーで潰して呑むのがお気に入り。
パクチーの種の収穫
花が咲いて緑の実がつき、茶色い種になったら刈り取って、風通しのよい日陰に置き、よく乾燥させます。
大きめの保存瓶に乾燥剤と一緒に入れておくのもお勧めだそうです。
このまま香辛料のコリアンダーとしてミルサーで粉砕してお料理に使ったり、翌シーズン用のパクチーの種として使います。
種まきするまで湿気の少ない涼しいところで保管してくださいね。
パクチーの種子は来年このまま蒔くの?
パクチーの種は茶色い殻1粒の中に2個入っています。
殻はとても硬いため、このまま蒔くと発芽率が悪いので、穀を割って種を出し、一晩水につけてから土に植えるのが良いそうです。
乾燥させたパクチーの種(殻付き)
殻を半分に割ると左右に種が1つずつ入っています。(手前)
殻を半分に割ったものを一晩水につけてから土に蒔いてくださいね。
葉物野菜として育てるなら1か月半で収穫できるパクチー。
プランターでも栽培できるのでパクチー好きの皆さんは、ぜひトライしてみてくださいね。
無肥料無農薬で育った「つる農園」の野菜はこちらのお店で購入可能です。
専業農家ではないので、野菜が出来たときだけの販売になりますので、購入を希望される場合は事前にお店に確認してくださいね☺。
つる農園の野菜を買えるお店
八◯八
http://yaoya808.com/
また、つる農園の野菜や香辛料を使った料理がたべられるお店もありますよ♥
イルキャンティ・ビーチェ
https://www.yyjam.com/beache
なみのりチキン
https://naminorichicken.owst.jp/
ZARUBAKU 笊麦(ザルバク)
https://zarubaku-fujisawa.owst.jp/
イルキャンティで食べられる「ふじさわ軍鶏とさとう果樹園フルティカのソース つる農園パクチー添え 鵠沼魚醤風味」
パクチーの種(コリアンダー)はなみのりチキン、イルキャンティ、笊麦で買えます。
最後に
土を耕し種を蒔く。水を撒き、虫を取り、苦労して大切に育てる。
育った作物を収穫し、感謝しながらみんなで食べる。
「食育」には欠かせない「食農」(=農業活動について学ぶ)。
食物を育てることの難しさをと素晴らしさを知ると、食べる、という行為の背景にある植物の「いのち」を感じることができ、感謝の気持ちを忘れることは無いと思います。
「おいしい」の数だけ「ありがとう」がある。農業って素晴らしい。
畑の様子を見に来ていた藤沢市観光協会の関根さんと。
みっちゃんと子どもたち。家族みんなで畑仕事をします。自分で育てる野菜ほど美味しいものはない!最高の食育ですね☺
(取材&撮影:まつこ)